1995年にアメリカで公開された「ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(ディスタンス)」はビフォアシリーズ3部作の第一作品目としても知られ、世界中で人気になった映画です。
3部作の中でもこの「ビフォア・サンライズ」は映画好きのためのSNS、Filmarksでも4.1(5点満点)という破格の高評価を得ており、個人的な「人生の映画ランキング」でも4位にランクインしております。
そんな「ビフォア・サンライズ」は物語に大きな展開があるわけではなく、ほとんどが二人の男女の会話で構成されていますが、そのセリフの一言一言が深いし、かっこいい。
数々の名言と個人的な感想を紹介していきます。
「ビフォア・サンライズ – 恋人までの距離 -」の映画情報とあらすじ
映画情報
Filmarks評価: 4.1(5点満点)
公開日 | 1995年 |
監督 | リチャード・リンクレイター |
脚本 | リチャード・リンクレイター, キム・クリザン |
ジェシー | イーサン・ホーク |
セレーヌ | ジュリー・デルピー |
ビフォア・サンライズの超要約
列車の中で知り合った男女が次の日の朝までの14時間だけ一緒に過ごすというロマンチックな恋愛映画。
ウィーンで途中下車した二人は街を歩きながら語り合い、自然な会話の中でお互いの教養や好きなこと、人生観や価値観などさまざまなことを知っていく。
最高に相性の良い二人の会話はいつまでも途切れることがなく、時間がいくらあっても足りない。
そんな中でも約束の別れの時間は迫ってきて、最後に二人はどういう決断をするのか。
「ビフォアサンライズ」カテゴリー別名言
価値観が伝わる名言
もし神が存在するのなら、人の心の中じゃない。人と人の間のわずかな空間にいる。この世に魔法があるなら、それは人が理解し合おうとする力のこと。たとえ理解できなくても、かまわないの。
セレーヌ – ビフォア・サンライズ 恋人までの距離
これは私自身の価値観と似ているのでビフォア・サンライズの中でも最も好きな名言です。
くだらない喧嘩も大きな戦争もひとえにお互いを理解せず、自分本位の考えが原因で起こってしまうもの。
お互いのことを少しでも理解しようする試みは人類にとっての平和であり、神にも等しい力だといえると思います。
誰も知らない死って素敵だわ。家族も友達も私の死を知らないのは、死んでないのと同じ。私は消えただけ。
セレーヌ – ビフォア・サンライズ 恋人までの距離
時には、良き父や良き夫になる事を夢見たりする。しかしある時は、それが全人生を台無しにするようなバカげた事に思えてしまうんだ。
ジェシー – ビフォア・サンライズ 恋人までの距離
もし自分自身に全く正直になってしまうと、ただ素晴らしい愛情に満ちた関係を築くより、本当に何かに優れていたり、秀でている事を自覚して死にたい。
これも同じような考えなので強く共感しました。
甥っ子と遊んだり、家族とゆっくり話していたり、彼女とのんびりしているだけの人生もすごく幸せだなと思う一方、自分の可能性を使い果たさずに人生を終えてしまうことは避けたい。
やはり失敗しても幸せでのんびりした人生にシフトできるように若いうちに挑戦した方が人生の満足度上がるよなと思いました。
もしある島に女が99人と男がたった1人いた場合、翌年生まれる赤ん坊は99人。でも男が99人で女が1人だったら、翌年生まれる赤ん坊は1人だけ。
ジェシー – ビフォア・サンライズ 恋人までの距離
人生のもどかしさを受け入れなさい。自分自身の中に平和を見つければ他人との真の関係を見いだせる。あなた方は星なのよ、忘れないで。
占い師 – ビフォア・サンライズ 恋人までの距離
彼氏=趣味の女性たち全員に知ってほしい言葉ですね。
自分自身が不安定な人は他者を理解することなんてできないんですからね。
恋愛観に関する名言
今から10年か20年後、君は結婚している。結婚生活はかつての情熱を失った。そして昔出会った男たちのことを考えるんだ。その中の誰かを選んでいたら…と。例えば僕のこととかね。
ジェシー – ビフォア・サンライズ 恋人までの距離
これは未来から現在のタイムトラベル。若い頃に失ったかもしれない何かを探す旅なんだ。
君は”何も失っていない自分”を発見して、僕は退屈な男だった。と君は結局その夫に満足するんだよ。
これはいつか絶対使いたい…
旅に出て綺麗な人を見つけたら使おう。
相手を知れば知るほど、その人が好きになる。どう髪を分けるのか?どのシャツを着るのか?どんな時にどんな話をするのか。全てを知るのが本当の愛よ。
セレーヌ – ビフォア・サンライズ 恋人までの距離
恋愛とは孤独でいられない男と女の、逃げ道なんだ。世間で言われていることとは逆だよ。愛は寛大で懇親的だというけど、愛ほど利己的なものはない。
ジェシー – ビフォア・サンライズ 恋人までの距離
これはめちゃくちゃ共感しそうで理解しきれていない名言ですね。
前述の占い師の言葉を借りると「自分自身に平和を見つけられていない人」がこの愛は孤独でいられない男と女に当てはまるような気がします。
「ビフォア・サンライズ」個人的に好きなシーン
- 橋の上で知らない人にウィーンのおすすめの場所を聞くシーン
- 二人でレコード屋の視聴室で音楽を聴くシーン
- 二人が親友に電話をかけるというていでお互いの印象を語るシーン
橋の上で知らない人にウィーンのおすすめの場所を聞くシーン
街中で率先して知らない人に話しかけて道を聞いたりできる彼女って良いよねっていうなんともスペシフィックな特徴をよく友人と話してます。
いつまでも話が途切れない女の子って概して店員さんや知らない人と談笑できるくらいのコミュニケーション能力を持っている印象。
二人でレコード屋の視聴室で音楽を聴くシーン
あの無言ながらお互い笑顔の時間がすごくいい。
ここがお互い好意に気づいた瞬間かつ最高潮にロマンティックな瞬間だったと思います。
二人が親友に電話をかけるというていでお互いの印象を語るシーン
これも良い感じの女の子と出会ったら使ってみたい技ですね。
電話は恥ずかしいので普通にお互いがお互いの親友役をやってお互いの印象を語りつくすゲームをすればいいな。
「ビフォア・サンライズ」の名言についてのまとめ
こんな感じでビフォア・サンライズは恋愛観や人生観など価値観を伝えるようなものから、そのまま使えるようなピックアップライン(ナンパフレーズ)まで恋愛において使える名言を数多く残した普及の名作といって良いでしょう。
大きな展開はないけれど、忘れられない人との出会いがその人の人生に深みを与えてくれると実感させてくれる自分にとって人生の一本です。
今後の人生においてこういった出会いを逃さないようしっかりビフォア・サンライズの名言をメモしておきます。
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