睡眠を犠牲にしてまでハマってしまうドラマそれがペーパーハウス。(シーズン1, 2視聴時点での感想)
この1年半ほどで12タイトル、35シーズンほど観てきたけれど、そんな自分でもはっきり言ってこれを見るためだけに1ヶ月だけNetflixに加入しても全然おつりが来るレベルと断言できる作品です。
それがこのペーパーハウス。文句なしの☆5。(☆5満点)
英題はMoney Heist。原題はLa casa de papel。
原作はスペインのものなので原題をそのままカタカナにしたんだろうけど、邦題はまあまあセンスないっすね。
英題の「銀行強盗」もそのまんまなんだけど。
自分は主人公が頭使って相手をやり込める系のドラマとかマンガが好きなんですが、まさにドンピシャでそんな感じのドラマ。
プリズンブレイクとかデスノートとかそういう作品が好きな方は楽しめるはず。
【超要約】
スペインの造幣局を狙ったクセの強い強盗達が教授と呼ばれる天才的なリーダーの計画と指示の元、前代未聞の大強盗事件を行う中で警察との戦いや人質とのやりとり、メンバー同士や刑事と犯人との恋愛を描くアクション&ロマンスドラマのようなもの。
あらすじ
教授と呼ばれる男が数年かけて作り上げた緻密な強盗計画。それを実行するために彼は犯罪歴のある男女8名を集め、この計画を実行するために必要な知識を5ヶ月間授業形式で叩き込みます。
メンバーは5ヶ月も!?正気か?と言いましたが、彼の返答が現代社会に生きる私たちにぶっ刺さります。
“いいか、何年もかけて学校で学び、給料を稼ぐというのがごく普通のつまらない生き方だ。
5ヶ月がなんだ。計画を練るにはもっとかかった。
成功すれば一生安泰。君たちも子供達もだ。”
これ以降多少のネタバレを含むのでまだ見てない人は魅力的なメンバーとキャストの紹介までジャンプしてくださいませ。
資本主義への反発(考察)
ペーパーハウスの重要なシーンで度々使われている曲であるBella Ciao(さらば恋人よ)
自分はこの曲に完全にハマってしまい、速攻でSpotifyのFavoriteプレイリストに入れ、眠る前には脳内でベラチャオーベラチャオーがエンドレスリピートしてしまい、眠れない日々を送っています。
この歌を調べたところこんなことが書いてありました。
「さらば恋人よ」は、1943年から1945年まで続いた、反ファシスト党運動において歌われた[1]。作詞者・作曲者は共にわかっておらず、この楽曲はポー川の流域周辺にいた農民たちの間で、20世紀前半にかけて歌われていた「Alla mattina appena alzata」という名の民謡に基づいてできたものである[2]。
さらば恋人よ – Wikipedia
国際的に知られた自由への賛歌として、この楽曲は、歴史的及び革命的なイベントにて歌われた。またこの楽曲は、元々はドイツ(ナチス)の占領軍と戦っていたイタリアのパルチザンらと、強く結びついていたが、今日では、圧政から解放されるという固有の権利を象徴している[7][8]。
ファシスト党とはファシズムを主義とする人たちのことでムッソリーニのような独裁的な権力、反抗の弾圧と産業と商取引の制御のような類似の思想・運動・体制のことで、ヒトラーのナチスと同じようなもの。
本来はフランス王国において戒厳令が発動されていることを示す旗だったが、1791年、フランス革命において革命派の内部で急進派[1]をラファイエットが軍隊を率いて弾圧したシャン・ド・マルスの虐殺事件を契機に、これに対する抗議として戒厳令旗である赤旗を革命旗に採用したとされる。
赤旗 – wikipedia
この後も赤旗は革命を象徴する旗とされ、フランス革命の階級闘争の側面を引き継ぐことを自称する社会主義や共産主義団体、特に社会主義国家が団体旗や国旗に採用している。また、労働組合においても、資本家と労働者の階級闘争のシンボルとして赤旗が採用される。さらに国際主義から肌の色を問わない全人類の血を象徴するともされた。
なぜ誰も傷つけず、お金も盗まず、銀行と同じようにお金を印刷して作り出すという面倒な計画を実行したかというと、この革命を起こすために民衆を味方につけることだったからだと。
実際に教授は真の目的は民衆を味方につけることだったと言っていて、シーズン3より始まる新たな計画につなげています。
シーズン2最後のラケルを説得するシーンでもこう言っていました。
ここが個人的に一番心に残っているシーン。
“物事には善と悪しかないと?
今回の作戦だが過去にも同じことがあった。
欧州中央銀行は唐突に大量のお金を印刷する。今回の私たちと同じように。より大規模にだ。
その金どこに行くと思う?
銀行だ。造幣局から直接…富豪の懐に収まる。
だが、欧州中央銀行は泥棒か?
彼らは「流動性の注入」と言ってなんの前触れもなくこの政策を行う。なんの前触れもなくな。
これはなんだ?(金を取り出して)紙だ。金なんて紙にすぎない。
私も流動性の注入を行った。銀行のためじゃない。本物の経済はここにある。
この作戦の負け犬達が担い手だ。全てから逃走する。
君も一緒に逃げないか?”
現体制(銀行)を負け犬(教授たち)がひっくり返す。
現代の民主主義、資本主義は様々な不安や問題を抱え、限界を迎えていると言われていてるため、実際に新たな体制として契約民主主義というものも提起されているので調べてみたいですね。
教授(プロフェッサー)。
天才的な計画を練り上げる人物でありながら、不測の事態に際しては身体を張って自ら問題を解決しに行く最高のリーダー。
浮浪者に扮して危機を脱するシーンには衝撃を受けた。
起業家は見習うべきところがあるかもしれない。
Tokyo。日本の首都。
綺麗でセクシーなパリピ。非常に短気で頭が悪く、チームに迷惑をかけることが多い。
しかしながらピンチの時には勇敢に前線に立って大活躍する。女性だけどメンバーで一番戦闘力高い説が浮上している。
Berlin。ドイツの首都。ガチでヤバいやつでサイコパス。
教授は全体の計画の指揮をとり外から指示を出し、Berlinは現場で指揮をとる強盗メンバーのリーダー。
そのサイコパス性から人質をうまく統制するものの、ピンチの時は身体を投げ出して作戦の成功のために命を捧げるギャップに私は心を打たれました。
個人的に渋くて一番好き。ホーム画面Berlinにした。
Rio。リオデジャネイロ。ブラジルの州都。
Tokyoの恋人であり、彼女と同じく短気で頭が悪い。天才ハッカーのくせにどうしてこうなった。天才ハッカーの強みを生かしてるシーンほぼない気がする。
6歳からコード書いてるらしい。
Denver。アメリカコロラド州の州都。
TokyoやRioと同じくパリピだけど、めっちゃいいやつ。モスクワの息子。
本編では人質のモニカ(ストックホルム)と交際することになるけど、プライベートではAlison Parker役のMaría Pedrazaと交際していました。
Allison Parker役だったMaria Pedrazaむっちゃかわいい。
オナ禁目的で綺麗な女優のフォロー全部外したけどこの子だけは残してる。
Moscow。ロシアの首都。
Denverの父。めっちゃいい父親。優しくて勇敢。こんな良い父親なのになぜに強盗するの。
Nairobi。ケニアの首都。
シングルマザーで息子を想うめっちゃ良い人。
息子のためドラッグを売って生計を立てるもその息子が取り上げられ、計画に参加。
Berlinと同じく統制能力があり、一度はBerlinからリーダーの座を奪うも、彼のような鋼のメンタル(サイコパス性)を持ち合わせておらず、すぐにまた譲ることになる。
Hersinki。フィンランドの首都。
用心棒枠。頭弱いけどBerlinと教授に従順で計画のためにしっかり働く。
存在がかわいい。
Oslo。ノルウェーの首都。
Helsinkiと双子。一番影が薄い。
まとめ
まじで死ぬほど面白い。観始めてしまったら最後、観終わるまで眠れなくなる日々を覚悟した方がいいですね。
シーズン5は年末年始の休みに一気に観ます。
2021年に見たドラマについては以下で紹介しているのでよければお読みくださいませ。
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