Poeとは
Poeとは、Quoraが開発した自然言語処理に特化したジェネレーティブAI、今流行りに流行っているChatGPTと同じく、いわゆる生成系AIというやつです。
後ほど詳しく解説しますが、PoeはChatGPTとは違って有料プランは存在せず、完全無料で全ての機能を使用することができます。(今だけかも)
また、モバイルアプリもある(現在はiOSのみ)のでわざわざブラウザまで行く必要もなく、私はすでにホーム画面に置いて主力アプリとして使っています。(壁紙はリヴァプールのダイクさんです)

Poeの運営会社
社名 | Quora, Inc. |
設立年度 | 2009年 |
代表取締役 | Adam D’Angelo |
主力事業 | Quora: Q&Aプラットフォーム |
資本金 | 4億3,500万ドル(2020年時点) |
Quoraは、2009年にAdam D’AngeloとCharlie Cheeverによって設立されたQ&Aプラットフォームで、世界中のユーザーからの質問と回答を集め、高品質な知識を提供することを目的としています。
自分もQuoraは2020年ごろから使っているのですが、専門家やオタクなどによる非常に詳しく面白い回答が多く、知的好奇心の高いユーザーが利用するバージョンのYahoo知恵袋といった感じです。
CEOのAdam D’Angeloは元FacebookのCTOであり、マーク・ザッカーバーグのルームメイトとして初期のFacebookを支えた人物としても有名。
そんなQuoraによる生成系AIサービスということで今後の展開にもかなり期待できると思います。
QuoraとPoeの将来: CEOのAdam D’Angeloより
ざっくり要約すると、
- AIの研究はまだ成熟してないが、プロダクト作りにおいて根本的な改革をもたらす可能性があるため、(乗り遅れないために)Poeを開発した。
- QuoraとPoeを連携させ、AIの力でQuoraをより良いプロダクトにする予定
- PoeはOpenAIとAnthropicのモデルを利用している
- 他のAIモデルをプラグインできるAPIを作成している(よくわからない)
- Poeで作られたQ&AもQuora上で見れるようにするつもり。ただし、ユーザーが公開するか非公開にするかは選べる
こういうのを聞くと、Q&Aサービスと生成系AIはめちゃくちゃ相性良さそうに感じますね。
Poe – Adam D’Angelo by Quora
AIの研究においても、その研究を製品作りに応用することにおいても、まだまだやるべきことがたくさんあります。しかし、こうした動きは非常に早く、製品の作り方を根本的に変える必要があるため、私たちはQuoraから独立した新しい製品としてPoeを開発しました。
同時に、AIがより良い体験を可能にすることで、Quora自体も進化させていきますし、Poeで作られたコンテンツが十分に高い品質基準を満たした場合にはQuoraで配信する予定ですが、Poeを新しいプロダクトとして構築することはゼロからのスタートです。
Poeは、OpenAIとAnthropicのモデルで動いているが、将来は様々なAIモデルが利用可能になると予想される。
ただし、これらのモデルを一般に役立てるためには、高速で使いやすいインターフェースが必要である。
Poeは、AIモデルを簡単にプラグインできるAPIを作成しており、最高の事例をPoeの全ユーザーに配布することにより、AIモデルの能力を共有することを目指している。
Quoraには毎月4億人のユニークビジターがおり、Poeで作られた最高のコンテンツを簡単に見ることができるようにするつもりである。ただし、現在、Quoraでみんながシェアした文章を使ってPoeの言語モデルをトレーニングすることはしておらず、将来的に行う場合はオプトアウトが可能になる予定である。
Poeは完璧ではないが、共有機能により、役立つユースケースを発見することができる。iPhoneまたはiPadをお持ちの方は、本日よりpoe.comにアクセスして、Poeをお試しください。
(上記文章は引用記事をPoeで要約したものです)
Poeの使い方
文章の自動生成に質問応答の改善、要約の自動生成などChatGPTと同じようなことが主な使用用途になるでしょう。
ブログやSNSの投稿、レポートの作成、論文の要約など、多様な文章を短時間で生成することができるのでどんな職種の人であっても生産性の向上には欠かせないツールになってきていると思います。
実践: Poeにブログ記事を作ってもらってみた
実際にこの記事の大部分はPoeに作ってもらっています。
Step1: 提案してもらったタイトルが微妙だったので自分で考えたものを投げて、構成を作ってもらいます。

Step2: 作ってもらった構成を元にそのままブログ記事を作成してもらいます。

Step3: コピペが難しそうだったので出力形式をマークダウンに、文字数を2000文字以上に指定。

Step4: より詳しく書いてほしい章を指定して、修正してもらう。

Step5: 出てきた回答の文言を修正したり、さらに個人的に調査したことを加えながらブログを完成させる
注意: 間違った答えを出してくることもある
Poeを利用している著名人を聞いてみると、

めちゃくちゃやばいアーティストたちがPoeを利用して作詞や脚本を作っていると言っています。
さすがに怪しいと思って、真偽を確認すると、

嘘でした。現実にいたらやべーやつです。
PoeとChatGPTの違い
PoeとChatGPTの違いを調べてみました。
- 文章の生成が早い
- 有料プランがなく、全て無料で使える
- モバイルアプリもある
- 4種類のアシスタント
- 質問と回答のシェア機能がある
文章の生成が早く、全て無料で使える
無料プランのChatGPTと比べるとPoeの文章生成速度は圧倒的です。今のところ上限もないようなので無料で全ての機能を使い倒せます。
特徴の違う4種類のAIアシスタント
Poeでは「Sage」「Claude」「ChatGPT」「Dragonfly」という4種類のAIアシスタントを選んで会話をすることが可能。
以下Sageより回答してもらったそれぞれの特徴。
Sage
Sageは、テキストデータの分類や要約などのタスクに特化したアシスタントです。
Sageは、機械学習技術を使用して、ユーザーが入力したテキストを分析し、適切な応答を提供することができます。
Claude
Claudeは、画像認識、オブジェクト検出、セグメンテーションなどのタスクに特化したアシスタントです。
Claudeは、深層学習モデルを使用して、ユーザーが入力した画像を分析し、適切な応答を提供することができます。
ChatGPT
ChatGPTは、自然言語処理に特化したアシスタントです。
ChatGPTは、OpenAIが開発したGPTモデルを使用して、自然な言語での対話に応答することができます。ChatGPTは、ユーザーが入力したテキストを理解し、自然な言語で回答することができます。
Dragonfly
Dragonflyは、Poeの中で最も自然な言語処理(NLP)の能力が高いアシスタントの1つです。
Dragonflyは、より高度なNLPタスクに適しており、自然な言語での対話により正確に応答することができます。また、その能力により、より複雑なクエリに対応することができ、特に翻訳や要約などのタスクに優れています。
Dragonflyは、機械学習技術を使用して、ユーザーの過去の質問や回答を分析し、より正確な回答を提供するように学習します。また、Dragonflyは、自然な言語による対話により、ユーザーがより簡単に情報を取得できるようにすることを目的としています。
個人的にあまり違いがわからないので、基本的にChatGPTを使っています…
質問と回答のシェア機能がある
試しにQuoraのCEOであるAdam D’Angeloの経歴についての質問と回答をシェアしてみたので確認してみてください。
AIアシスタント: Sageによる回答 by Poe
これができると「回遊率ってなんですか…?」という新入社員にもPoeで質問して回答してもらったURLを無言で送りつけるということができるでしょう。(この質問をしたのは長期インターン時代の自分です)
まとめ: AIを日常的に使えないと取り残される
Twitterで生成系のAIが流行ってて「あー、すごいなー」ぐらいにしか思ってませんでしたが、いざ自分ごととしてブログだったり、プログラミング学習に使ってみると「マジですごいな!」に変わります。
ここまでAIがやってくれるようになると、肉体労働をするブルーワーカーよりも中途半端な頭脳労働をするホワイトワーカーこそが駆逐されていってしまうのではないでしょうか。
英語ができない人が英語翻訳を使っても良い英文かどうかを判断できないのと同様に、AIにうまく質問できない人が良い回答を得られるわけではありませんからね。
個人的にもまだAIを使い始めたばかりで使いこなせてないので、さらに使い込んだり、調査を進めてAI時代に対応できるように精進していきます。
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