最近、有名な「AI 2027」という論文を筆頭に、AIをめぐる未来について様々な考察がされています。
AIが一瞬で記事を書き、音楽を作り、動画を生成する。
そんな時代において、コンテンツやスキルの価値はどんどん均一化していきます。
では「何がAI時代において価値になるのか?」
今日は、私が考える「AI時代に価値が増す3つのこと」について話します。
- クセのある人生
- ジェネラリスト
- ブランド
この記事は以下Podcastで話している内容です。
1. クセのある人生
まず1つ目の「クセのある人生」。
これは、AIが生み出す“平均値的な人生”とは異なる、
自分だけの物語を宿した人生を生きることだと思います。
たとえば今のAIでも、プロンプト次第では奇抜な小説や短編映画を生成することはできます。
しかしそれらは結局、人類の過去のデータの平均値から生み出されたものであり、「どこかで見たことがある」熱量のない創造にすぎません。
どんなに能力が高くても、どんなにスキルを磨いても、“人と同じような人生”を歩んでいれば、AIに学習され、模倣され、やがて「自分」という存在はデータの一部に還っていくでしょう。
映画『ファイトクラブ』の一節にもあった通り、主体性を失えば、自分はただの統計データになる。
だからこそ、AIに学習されない「クセのある人生」こそが最大の価値になるのだと思います。
2. ジェネラリスト
2つ目は「ジェネラリスト」。
AIがスキルの穴を補ってくれる今、すべての分野でMAX10のスキルを目指す必要はありません。
各分野で3.5くらいの知識を持っていれば、AIの補助によって7くらいまでは到達できる。
その中で複数分野を横断し、AIを使いこなして新しい価値を生み出せる人こそ、次世代の「本物のジェネラリスト」になると思います。
仕事だけでなく、人生全体を通してもそう。
テクノロジー・哲学・アート・スポーツなど、分野横断的な知識を持ち、それをAIと組み合わせてアウトプットできる人は、AIにできない“文脈の統合”ができる。
AI時代を生きるうえでの仮説を、自分の人生を通して実験・検証していくこと。
このPodcastと私のこれからの人生のコンセプトもまさにここにあります。
3. ブランド
最後の3つ目は「ブランド」。
AIが大量に、しかも高品質なコンテンツを生み出すようになった今、「どんなコンテンツか」よりも「誰が言うか」が価値の中心になります。
個人的にこれはアートとは逆の現象だと思っていまして、アートの世界では、ほとんどの人が理解できないので、結局は有名な画家やアーティストが作った作品に価値が生まれます。(バンクシーが監督を務めた映画『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』にてミスター・ブレインウォッシュがその好例)
AI時代はその逆で、誰が作っても高品質になってしまうからこそ、結局「発信者のブランド」にすべての価値が集約していく。
ブランドとは「その人がどう生き、どう世界と向き合っているか」というビジョンとそれに向かう行動の繰り返しという文脈の積み重ねです。
だから、最初に挙げた「クセのある人生」を生きることが、ブランドの根幹になるのだと思います。
自分の人生をコンテンツにする
今回のPodcastをきっかけに、SNSや音声配信を通して、自分の人生そのものを記録していこうと思いました。
これはブランド作りだけでなく、自分の思考と行動をアーカイブしていく実験でもあります。
AI時代において、自分の人生をデータとして保存し、他者に共有することは、最大の“人間的行為”になると感じています。
不定期ではありますが、こういった発信を続けながら、自分の仮説を実証していければと思います。
まとめ
- AI時代に価値があるのは「クセのある人生」「ジェネラリスト」「ブランド」
- 均質化する世界で、自分の人生そのものをコンテンツ化する
- ブランドとは生き方の文脈そのものである
- 思考と行動の記録こそ、「AI時代の独行道」


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