映画好きな方はNetflix、Amazon Primeはほぼ確実に登録していることと思いますが、U-NEXTはどうでしょうか?
個人的にU-NEXTは値段が高く、「上記二つをサブスクしているならいらないかな」と思っていましたが、完全に間違っていました。
隠れた名作や独占配信されているドラマなどNetflixやAmazon Primeでは観れない注目作品がU-NEXTにめちゃくちゃ揃っています。
今回は1ヶ月U-NEXTを利用してみた私がおすすめ作品を独断と偏見でランキング化したのでぜひ参考にしてください。
10位: 潜水服は蝶の夢を見る
Filmarks評価: 3.7(5点満点)

ひろゆきもおすすめしていた作品。
ELLE誌の編集長であり、プレイボーイだったジャン=ドミニク・ボビーが突然の発作によって左目のまぶたしか動かせなくなった実話に基づく映画。
前半は意識ははっきりしているのに伝えたいことも言葉に出来ず、愛する人に触れることもできない苦悩が克明に映し出されてますが、後半は悲しすぎる描写になるわけでもなく、周りの人の支えや本人のユーモア、自伝を出版すると決意してからの生き様がすごく魅力的です。
実際の自伝は数百万部を発行するベストセラーになっているので気になる方は本の方もぜひ。
ちなみに主人公を演じたマチュー・アルマリックはダニエル・クレイグ版ジェームズ・ボンド2作品目の「007 / 慰めの報酬」のヴィランとしても演じていたフランスの俳優です。
9位: her / 彼女
Filmarks評価: 3.6(5点満点)

人工知能OSの”サマンサ”を彼女にする離婚したバツイチ男の話。
決して「リアルでモテない男が優しくされたAIに恋しちゃう!」みたいな同じくAIを題材にした映画「エクス・マキナ」のような話ではなく、実際に一人の女性と離婚して、友達の紹介で出会った女性ともデートした上でAIの知性やセクシーさに惹かれていく話なので未来では起こりうるかもしれません。
人工知能と交際していることをクレイジーだと言ってくる人、なんとも思わない人それぞれの反応が興味深く、親しい人に自分が行っていることや信じていることを否定されると本当に気が落ちるってことに共感しすぎて恥ずかしくなりました。
「ブラック・ウィドウ」で知られるスカーレット・ヨハンソンの声だけの演技、「ジョーカー」でも知られるホアキン・フェニックスの表情で魅せる演技に注目です。
ちなみに主人公を演じるホアキン・フェニックスは実際には映画内で離婚する妻役を演じているルーニー・マーラと共演後に結婚しており、現在は子供も授かっています。
8位: ミスター・ノーバディ
Filmarks評価: 3.7(5点満点)

人類の不死が実現した世界で「最後に死ぬ人間」として注目を集めるニモ・ノーバディの人生録。
離婚した父についていった場合と母についていった場合、好きな子の前で強がっていた場合と本心を話していた場合。さまざまな人生のifを追体験していき、死の直前まであり得たかもしれない人生を描いています。
理解が追いつかない難しい作品ですが、個人的にどの人生、どの選択肢を選んでいても嬉しいこと、悲しいことが起こるという至極当たり前のことと、必ず正解になる選択肢はあるのだということを感じました。
「正しい選択肢は存在しない。選んだ選択肢を正しくする行動を取る」ということはよく言われていて、ある意味では正しいですが、それを覆す根本的な正しい選択肢が存在するという世の真理に気づいてしまうかもしれません。
10年以上前の作品ですが、主演を務めるジャレッド・レトーが変わってなさすぎて驚きます。
7位: サウスポー
Filmarks評価: 3.9(5点満点)

相手に打たせてパワーで跳ね返すボクシングのチャンピオン、ビリー・ホープの転落と再生の話。
人気と実力が絶頂の最中、自分が感情をコントロールできなかったことが原因で、最愛の妻と娘を失い、ボクシングでも結果を残せなくなり、家も失うことになります。
0からのスタートとしてボロボロの家とジムでトレーニングを再開し、娘奪還のために信頼できるトレーナーのもと、怒りを抑え、パワーでだけでなく技術も磨いていきます。
単純な物語ですが、主演のジェイク・ギレンホールのかっこよさ、妻役のレイチェル・マクアダムスの美しさがまあ素晴らしい。
誰もが楽しめるスポーツサクセスストーリーだと思います。
6位: ハンナ・アーレント
Filmarks評価: 3.8(5点満点)

ドイツ出身のユダヤ人哲学者ハンナ・アーレントによる「エルサレムのアイヒマン-悪の陳腐さについての報告」をめぐる彼女の苦悩と信念の話。
思考することを絶対的な正として自分が正しいと思うことを臆せず世間に発表していくハンナ・アーレントの力強さと数々の名言は現代に生きる人々にブッ刺さりまくること間違いなし。
- 思考とは自分自身との静かな対話
- 思考しても人生の英知が手に入るわけでもないし、知識が手に入るわけでもない、行動する力が手に入るわけではない。だが我々は思考する。人間だからだ。
- 考えることで人間が強くなることを望む。考えることで破滅に至らないように。
など考えることについての様々な名言など人間が思考するべき本当の理由を教えてくれる個人的には最高の映画でした。
5位: ビフォア・サンセット
Filmarks評価: 3.9(5点満点)

大ヒット映画「ビフォア・サンライズ – 恋人までの距離 -」から9年後を描いた作品。
前作と同じく哲学的、人生観的な会話で映画の大半が進んでいきますが、異なるのは運命の出会いでロマンたっぷりだった前作と違い、大人になった現実的な考えがジェシー(男)とセレーヌ(女)を苦悩させているということ。
映画を観ているこっちとしては「早くくっついてくれや」と思ってしまうんですが、しっかりと現実を見せつけてくれてまあなんだかんだ最高です。
ジェシーが冒頭で述べた「人生の最高の出来事は人と出会い深く知り合うこと。」という言葉は自分が大学時代にヒッチハイクをして以来ずっと感じていたことだったので共感しすぎてイキました。
また、セレーヌの家で二人で過ごす最後のシーンは今でもファンの間で論争が巻き起こっているようです。
4位: 花束みたいな恋をした
Filmarks評価: 4.0(5点満点)

終電を逃したことがきっかけで出会った好きな音楽や映画など価値観が一緒な大学生の男女が、恋に落ちるもののすれ違いから別れを迎える話。
ただ単純に麦と絹のような純愛をしたことがないので羨ましいなと感じると同時に、こんな素敵なカップルを別れに導いてしまう残業当たり前、昇進遅い日本社会の構造こそが幸福への最大の障壁なのだなと感じました。
まあ自分自身も大学3年ぐらいから高校時代の親友とかとも全く話が合わなくなったりしたのでこういった価値観のズレは社会構造うんぬん関係なく普遍的で必然的に起こってしまうものなのかもしれませんね。
3位: ジャスティスリーグ:ザック・スナイダーカット
Filmarks評価: 4.1(5点満点)

DC版アベンジャーズ!
DC作品はクリストファー・ノーラン版バットマンシリーズと 、ワンダーウーマンシリーズぐらいしかみたことがなかったのですが、全然楽しめました。
従来のジャスティスリーグが2時間なのにこのスナイダーカットはなんと4時間越えの超長編。
その分キャラの生い立ちや行動理念が明らかになり、より深みが増した映画になったようです。
今後「ブラックアダム」などDC作品もMCUのようにどんどんヒーローが増えて繋がってくるようなのでこのタイミングでジャスティスリーグだけでも観ておくことをおすすめします。
2位: ピース・メイカー
Filmarks評価: 4.4(5点満点)

唯一のドラマとしてのランクイン!個人的にはこれ目的でU-NEXTを登録しました!
U-NEXT完全独占配信のDC作品で、「ザ・スーサイド・スクワッド – “極”悪党、集結 -」の続きとなる話。
映画では死亡したかに思われたピース・メイカーが一命を取り止め、新たな仲間と新たなミッションを行なっていく話なのですが、これはやばいです。TOP5ドラマ・イン・マイ・ライフです。
ルッキズムや人種差別、下ネタに暴力など過激なユーモアとほっこりするペットのワッシーや仲間たちの存在が世界一面白い。
ピース・メイカーの心情描写も細かくて映画ではあんなに嫌なやつだったピース・メイカーを好きになってしまうこと間違いなし。
シーズン2も予定されているので今のうちに観ておきましょう!これはマジでやばいです!
1位: ビフォア・サンライズ 恋人までの距離
Filmarks評価: 4.1(5点満点)

TOP5映画・イン・マイ・ライフです。
列車で出会ったアメリカ人青年ジェシーとフランス人大学生のセレーヌがウィーンで共に途中下車し、朝まで街を歩きながら語り合う8割が二人の会話で構成されている作品。
先ほど紹介したビフォア・サンセットと同じく哲学や人生観、男女論、カルチャーについて延々に二人で会話しているのですが、会話が全く止まらない。
ある程度お互いが同じ価値観かつ学問的な知識を備えているので説明しなくても理解してくれる心地よさに加え、男女の違いからくる意見の相違を受け入れ合う相性の良さ。
名映画では当たり前の心に刻まれる名言がブッ刺さりまくります。今回はセレーヌの深い言葉置いておきます。
もし神が存在するのなら、人の心の中じゃない。人と人の間のわずかな空間にいる。この世に魔法があるなら、それは人が理解し合おうとする力のこと。たとえ理解できなくても、かまわないの。
セレーヌ – ビフォア・サンライズ 恋人までの距離
二人が過ごしたこの14時間ぐらい忘れられない経験ができたかどうかで人間の深みが出てくるんだろうなあ。
Netflixとアマプラに飽きた人にはU-Nextを
こんな感じでU-NEXTはめちゃくちゃおすすめな映画サブスクサービスですが、はっきり言って毎月2100円以上支払うのは高いです。
ただ、毎月1200ポイントが付与され、有料映画や本を読めるので実質1000円相当でNetflixやアマプラ以外の映画・ドラマを観れると思ったらまあ妥当なのかもしれません。
個人的には「U-NEXT休暇」を取って、1ヶ月間堪能して骨までしゃぶりつくして即解約っていう方法をおすすめします。笑
さらに詳しいU-NEXTの魅力については以下の記事を参考にしてください。

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